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ギリシャ神話

†アッティカの伝説†
・・・プロクネとピロメラ・・・

    アレステレウス
          ┠──イテュス
パンディオン┌─プロクネ
    ┠─┤
ゼウクシッペ└─ピロメラ

1代目パンディオンは双生児エレクテウスブテス、 そして姉妹のプロクネピロメラをもうける。
テーバイのラブダコスとの国境争いにトラキア王テレウスアレスの子)の協力を得て勝利した。 そしてお礼にパンディオンは娘のプロクネを彼に与えた。 彼らはイテュスをもうけたが、テレウスは妹のピロメラに目移りしてしまう。 そして妻プロクネを田舎に閉じ込めて外部との接触を断絶してしまうのだ。
プロクネが死んでしまったんだ。」
テレウスピロメラにウソをつき、彼女を無理やり手ゴメにしてしまう。
「あんなに体の弱い女は女王として失格だ。妹の方をもらい受ける。」
と言ったかどうか、父パンディオンからピロメラを奪い取り、トラキアへ戻ると彼女を森の中の小屋へ閉じ込めて虐待を始めた。 ピロメラは神に祈り続けたが、その祈りすらできないように、また外に彼女の存在が知られないように舌を切られてしまった。 そして今度は姉プロクネの元へ行く。
「アッティカより悲報があった。お前の妹ピロメラが死んでしまったようだ。」
言葉巧みにウソをつき、涙まで流して演技するテレウス。それを信じたプロクネは悲しみの日々を送るのだった。
こうして1年間ピロメラはみじめな生活を強制され、外に出ることも話すことすらできず、自分の不幸を織物に縫いこんだ。 それは白地に紫紅色の糸で作られており、その織物は老婆の手からプロクネの手に渡ったのだ。
プロクネはそれを見て怒り爆発。彼女はバッカスの祭りで踊り狂う侍女に混じって、ピロメラの監禁されている小屋に到着する。 そして扉を破壊して妹を救出し無事脱出する。2人はテレウスに対して復讐を図る。
テレウスの血が半分混じっているだけでもイヤなのか、プロクネは自分の息子イテュスを殺して調理し、 何も知らないテレウスの食卓に出した。テレウスがその肉を食べながら息子の名前を呼ぶと、 現れたのはイテュスの首を手にぶらさげたピロメラだ。 驚くテレウスの顔に思い切りイテュスの首を投げつけ、2人は逃走。
事の次第を悟った彼は剣を抜いて2人を追いかけた。彼女たちはポキスのダウリアの地でつかまり、神に祈るとたちまち鳥に変身する。 プロクネは、いつも息子の血で胸が赤く染まっているツバメに、ピロメラはウグイスになったのだ。 別説では舌を切られたピロメラがツバメになり、プロクネがウグイスになる。 これはツバメが舌たらずな鳴き方をし、ウグイスは絶えず嘆きの歌を歌うという説明からきている。
またテレウスも追いかけているうちに頭に逆毛が立ち、剣のようなクチバシを持つ載勝鳥ヤツガシラになったのだった。