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ギリシャ神話

†オリュンポス神々の伝説†
・・・オリュンポス神・・・

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ゼウス ヘラ アテナ アルテミス アフロディテ
ヘスティア アポロン ヘルメス アレス ヘパイストス
デメテル ポセイドン ディオニソス ハデス ペルセポネ
エオス レト エロス パン エリス

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エオス 「暁の女神」

ヒュペリオンテイアの娘。
夜が終わると、彼女は白い翼を広げ炎の色の髪の毛を振り上げる。すると空一面が金と赤のかすかな光で色どり始めるのだ。 そして日輪の車を駆る兄ヘリオスの到来を告げるのである。また彼女自身、2頭の馬車を制して天界に昇る。
アストライオスとの間には4人息子の風と明けの明星がいる。

アフロディテとは永遠の恋のライバル。 彼女はエオスが最愛の「軍神」アレスに追いかけまわされている事を知り、 嫉妬心からエオスが神よりも人間を好むように仕向けた。 エオスにとってはいい迷惑であるが、そのために彼女は地上に行っては人間の若い男をさらって来るのだ。 しかし人間である以上歳を取って死んでいき、彼女はいつも孤独にさいなまれるのだった。これがアフロディテの望んだ呪いだったのだ。

彼女はティトノスとの間にエマティオン「青銅の鎧を着けた」メムノンがいる。 メムノンはアフリカのエチオピアの王となる。
また彼女はケパロスをさらって、息子パエトンを産んでいる。 このあどけない少年はアフロディテにさらわれて自分の城の垣守にされてしまった。

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レト

アポロンアルテミスの母親。 ゼウスの子を宿したためヘラに嫉妬され、日の当たる場所では出産ができない呪いをかけられる。 それを知ったゼウスは海の底に沈んでいるデロス島を浮かび上がらせ、鎖でしっかりと結びつけた。
しかしヘラの襲撃はそれだけでは終らない。自分の娘「お産の女神」エイレイテュイアを金の雲の中に閉じ込めて、 お産の手助けが出来ないように企んだ。そのせいでレトは9日9晩苦しみ続けたのだ。
それを見ていた女神達は「虹の女神」イリスに、ヘラに見つからないようにエイレイテュイアを連れてくるように頼む。 イリスは急いで彼女を連れてきて、そこで双子を産ませた。本妻の子よりも立派な子を産んだ女神である。

レトについてはこんな逸話もある。
無事子供を産んだレトに対し、ヘラはどの土地でも子供を育てられないように仕向けた。 食べ物も飲み物もない彼女達はリュキアという小アジアの地域で池を見つける。近くで働いている農民に水をくれるようにお願いするが、水を与えないどころかみんなで池の中に入り泥と混ぜて飲めないようにしてしまった。怒りに狂った彼女は「お前達を池の中で過ごす生物に変えてやる!」と高らかに宣言し農民達は蛙に変身してしまったのだった。 レトは元々小アジアの大地母神で、後にギリシャ神話と融合したと考えられている。

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エロス

アフロディテゼウスの愛息子。ヘラの追撃を恐れたゼウスは 「イリスゼピュロスの子」だと触れ回る。
恋の弓矢を携え、色々な神の仲人役をする。また弟のアンテロスが生まれると急激に青年に成長する。
彼は自分の矢で自分の体を傷つけてしまい、プシュケに恋に落ちてしまう。 (詳しくは愛の神話の章で。)
エロスは神話の早い段階で登場している。彼の生まれもさまざまな説があり、夜と昼の子だとか ウラノスガイアの子、エレボスニュクスの子、 またはプラトン説の「豊満充足」ポロス「貧困女神」ペニアの子だとか。 アフロディテの子が確立されたのは紀元前5世紀頃かららしい。とはいえ、父親ははっきりせず アレスの子だとかゼウスの子だとか言われ、容姿もだんだん幼児化していってしまった。

また「愛の復讐」アンテロスについて。彼は愛の復讐の神でエロスの弟である。 ある日アフロディテテミス
エロスはいつまでたっても子供のままだ。」
と不平を言った時、弟が出来ればエロスは成長すると助言され、生まれた子供である。

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パン 「家畜と牧人の神」 聖木=松の木

元は牧畜の国アルカディアの植物神。ホメロスいわくアルカディア地方キュレネで、ヘルメスと その土地の王ドリュオプスの娘との間にパンをもうけた。
この子はとても陽気で2本の角と山羊のような足を持つ長いあごひげが特徴の赤ん坊だったため 乳母はびっくりして逃げていったが、ヘルメスは大喜びしてオリュンポスの神々に自慢する。 彼はちょっと他人と感性が違うようだ。オリュンポスの神々も喜んで祝福したが、内心はどう思ったのだろか。
パンは肩からまだら模様の山猫の皮をかけて腰には笙笛をぶらさげている。 このような風貌や性格からサテュロスの一員と誤解されがちだがパンはれっきとした神の一員であり、家畜と牧人の神である。
また彼は戦いの時に出すトキの声が得意で、この声を聞くと誰もが恐怖で金縛りに陥ってしまう。そこからパニックという単語が生まれた。

パンの親説は後世になるほどたくさん現れる。アポロンペネロペイアの子であったり、 他ゼウスクロノスウラノスが父親だとか、 母親は「暴慢の女神」ヒュブリスレイアガイアオデュッセウスの元妻ペネロペなどかなり無理な設定まで出てくる。

パンにかかわる恋神話はいくつかあるが、実った恋話はないようだ。

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エリス 「争いの女神」

ゼウスヘラの子供で、アレスの双子の妹。やはり残忍で兄と共に残虐を楽しむ。
ゼウスが人口を減らすために仕掛けたトロイア戦争の発端は、 エリスペレウステティスの結婚式に呼ばなかったことに始まる。

彼女は「忘却」レテ、「飢餓」リモス、「苦労」ポノス、「苦痛」アルゴスたち、「戦」マケ、「戦闘」ヒュスミネ、「殺戮」フォノス、「人殺し」アンドロクタシア、「闘争」ネイコス、「嘘言」プセウドス、「破滅」アテ、「誓言」ホルコスを生む。特にアテは迷妄に基づく過誤から破滅に至る意味で、恐ろしい女神としてしばし登場する。 ほかに「恐怖」デイモス、「敗走」ポボスが子供だとか従者とか言われ、「戦の混乱」キュドイモス、「戦死」ケレスは兄アレスに伴う。

さっきの神様たち