
ギリシャ神話
†オリュンポス神々の伝説†
・・・オリュンポス神・・・
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ヘスティア 「かまどの女神」
ヘスティアは他の神や市民に家庭保護者として敬われた。
アポロンとポセイドンの求婚を断り、ゼウスによって高い誉れをいただいた。そして彼女は一生涯独身で過ごす。
神話の中では影がうすい控えめな女神である。神話というより、儀式の神格化として扱われたためでしょう。
オリュンポス12神の一員だが、新入りのディオニソスに席を譲るというエピソードもある。
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アポロン 「太陽神」 聖獣=イルカ・カラス 聖木=月桂樹 聖地=デロス島・デルポイ
ゼウスとレトの息子で、アルテミスの双子の兄。
濃いブロンドと深い青の瞳を持ち、弓術と予言と音楽と医学に長けている。少々自信過剰なところもあり
ゼウスに刑罰を与えられることもある。
(詳しくはクレテウスの孫たちの章アドメトスの項で。)
また父に似て女好きだが、うまくいったためしがない。またヘルメスにいつも先手を取られたり、
エロスにとんでもない仕返しをされたり(詳しくはダプネの章で。)
他人を小馬鹿にしたがために自分の身に災難が降りかかってくる傾向がある。
アポロンは元々レトやアルテミスと同じく
小アジア民族の大女神に従う男神だったようだ。彼はいろんな地域で崇拝をほぼ独占していたために能力もゼウスのごとく広大である。
彼の聖地として有名な場所は生まれ故郷デロス島の他にデルポイがある。ここは元々ピュティア(ピュト)という名前で、ガイアの聖地であり
彼女の子供である大蛇ピュトンが住んでいたのだが、アポロンが退治して占領し自殿を建てたと言われている。
ピュトンはレトを憎むヘラが、レトによこした怪獣ともいわれているが、
それに付随してきたのが巨人のティテュオスである。彼はレトによこしまな恋をいだき、
逆上したアポロンに殺された。そしてティテュオスはタルタロスでプロメテウスの罰と同じく、
鷲に肝臓を永遠についばまれる罰を与えられた。
トロイア戦争をつづったホメロスの「イリアス」では、アポロンは最後までトロイアの味方をしている。
あんたはギリシアの神様と違うんかい、と突っ込みたくなるがたぶん当時はアポロンではなく、その土地の崇拝する神だったのでしょう。
また医学の神として「癒し」パイエオン(またはパイアン)という別名もあるが、同一人物または別人としての見方がある。
あまり神格は存在していないのでアポロンの別名という考え方が一般的だそうです。
彼の息子として名医アスクレピオスがいる。アポロンは自分の仕事が忙しくて医療にまで
手が回らなくなったと見てこのジャンルはもっぱら彼にゆだねられた。ところでアスクレピオスは本当の神格か、神話的人物か、実在した名医の神化なのか曖昧である。
彼の子供マカオンとポダレイリオスも外科医として多くの貢献をしている。
アスクレピオスについてはペリエレスの子孫の章アスクレピオスの項で。
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ヘルメス 「伝令神」
ゼウスとマイアの息子で、商業やスポーツに盗みの神である。容量がよくゼウスの使者をつとめる。
普段は翼のついた帽子とサンダルを身につけているため移動が早い。彼はペロポンネソス中部の山岳地方アルカディア生まれで、
マイアがアルカディアのキュレネ山中の洞窟に産み落としたと言われている。
盗む手も早く、彼は生まれてすぐに盗みをした。それは赤ん坊では考えられないほど遠いピエリアという場所に出かけていって
アポロンの飼い牛を50頭ほど盗んできてしまったのだ。ご丁寧に足跡がつかないよう靴をはかせてそのままピュロスへ運んでいった。
そして2頭を殺して肉を食い、残りは洞窟に隠しておいた。おまけに皮は岩に乾かしておいた。はじめちゃん並みの天才児だ。
そしてキュレネに戻ると1匹の亀を発見。彼はさっそく肉を食い(食ってばっかだな。育ち盛りかな。)甲羅に穴をあけて牛の腸のすじを張り渡して竪琴を作った。
または亜麻糸を9本巻きつけたようだ。9本はミューズを敬意している。
一方その頃アポロンは自分の牛が消滅したことに気づき、牛を見かけなかったかと道行く人に尋ねると
「小さい子が牛を連れて歩いているのは見たが、足跡がないので何処へ行ったかわからない。」
アポロンはすぐに占術を使い、盗人を割り当ててキュレネに赴きヘルメスを責めた。
「ボクは赤ん坊だから、そんな難しいことできませんばぶー。(=゚ω゚)ノ」
(#`д´).。oO(こっこのクソガキ・・・。)
「まさかこんな赤ん坊がそんなこと・・・。」
母マイアも信じられない。アポロンは真実を知っているだけに癇癪を起こし、
ゼウスの下へ引っ立てた。ヘルメスは頑固否定していたが、
さすがにゼウスの前で嘘はつけず素直に盗みを認めたのだ。
そのときアポロンは、ヘルメスが持っている亀の甲羅に気がついた。
「それはなんだ?」
「こういうものだ。」
とヘルメスは琴を鳴らし始めた。それは聞いたこともない音色でアポロンはその楽器に魅了されてしまう。
「牛なんかやるからそれをくれ!」
見事商談成立。
ヘルメスはアポロンからもらった牝牛を飼いながらシュリンクス(葦)笛を作り上げ吹いて遊んでいた。
やはり食いつくアポロン。
「牛を飼っているときに使っていた黄金の小杖をやるからそれをくれ!」
またもや商談成立。この杖は「ケリュケイオン」といい、2匹の蛇が巻きついている。しかしヘルメスは占術も欲しいと要求した。
そしてアポロンに小石による占術を教わった。
その後ゼウスはヘルメスを自分と黄泉の神々との使者に任じた。
そのせいか、黄泉に流れるステュクス河の渡守を行うカロンがヘルメスに1日黄泉の国ツアーコンダクターを
務めてやったりする。
また彼はゼウスの愛人イオを助けるために、番人のアルゴスを殺したため
「アルゴスの殺戮者」アルゲイポンテスという異名を持つ。(詳しくはゼウスの愛人の章で。)
ヘルメスはゼウスやアポロンと違ってあまり浮いた話がない。
息子にパンやダフニス、両性具有のヘルマプロディトス、
「豊穣の神」プリアポスなどがいるが、いずれもはっきりとした説がないようだ。
ヘルメスと同一視された神も多くあり、サモトラケ島カベイロイ崇拝の神カドミロスや、
ローマ神話のメルクリウス(マーキュリー)などがいる。
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アレス 「戦争の神」
ゼウスとヘラの息子。戦争や殺しが好きな残忍な神であり、本妻の子にしてはあまりぱっとしない神である。
槍と松明を持ち、禿鷹や山犬を連れている。アフロディテに愛されているが、本人はエオスが好きらしい。
アフロディテも変な趣味をしているが、ワイルドなところに惹かれたのだろうか・・・。
アフロディテとアレスの情事が神々に見つかって恥をかかされるエピソードもあったりする。
詳しくは愛の神話の章で。
とはいえ、彼らが真の夫婦として祭祀を受けていた例もある。ちなみにアテナとの仲は激悪。
アレスは元々トラキア地方の神だが、ホメロスによりギリシア神話に仲間入りした。
あまり良い役割を与えられなかったが、代わりにローマ神話のマルスとしては立派な軍神として崇められていた。
また同一神として、武神エニュアリオスがいる。
連れにエニュオというこれまた殺戮の女神がいるが、娘や妻や母や乳母など立場がコロコロ変わる。
またアレスには子供がたくさんいた。エリス地方の王オイノマオスや巨人キュクノス、
トラキア王ディオメデス、テッサリア領主プレギュアス、
他まだまだ「我はアレスの子!」と宣言する荒くれ者が多かったらしい。
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ヘパイストス 「火・鍛冶の神」
アフロディテの夫で、皆から愛されている神。
アテナを1人で産んだゼウスに対抗するべく、ヘラが1人で産んだといわれている
生まれつき足の不自由な神。という説があるが、おかしいですね〜。ゼウスの頭をヘパイストスがかち割って
アテナが誕生したんです。アテナより先に生まれてなきゃいけませんね。
まあそのような矛盾は多々あるので、いちいち突っ込んでもしょうがない。先に進みましょう。
ヘラはこの醜い我が子を嫌い、天界から追い出してしまう。エウリュノメとテティスが拾い
9年間海の底で育てるのだが、手先が器用でヘラの目に止まり、自分の子供だから返して欲しいと奪い返してしまう。
なんともまあ勝手な母親だが、彼はそんな母親に対しても優しい。(ヘシオドス説)
一方、違う説ではヘラクレスをめぐるヘラとゼウスの夫婦喧嘩で、
ヘパイストスがヘラの肩をもったため怒ったゼウスが天界から彼を突き落としたともいわれる。
落下した時に足が不自由になってしまい、生死をさまようほどの重病となってしまった。
そしてレムノス島に住んでいるシンティエスという種族が息も絶え絶えなヘパイストスを看護したという。(ホメロス説)
彼はレムノス島の火山やエトナ山を仕事場とするオリュンポスの建築技師、鍛冶屋の名工である。
「一眼巨人」キュクロプスを弟子にし、万能の黄金の靴を作り、また自動式動力を作成しどんな家具でも自動で動かすことができた。
侍女達に知力を与えたりもした。パンドラの原型を作ったのも彼だ。
ヘパイストスの能力は、未開のギリシア人がクレタやエジプトの建築物や武器の精巧さに驚き、神の作品だと定着したらしいです。
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†登場人物†
・・・ア・イ・ウ
・エ・オ
・・・カ・キ・ク
・ケ・コ
・・・サ・シ・ス
・セ・ソ・・・
・・・タ・チ・ツ
・テ・ト
・・・ナ・ニ・ヌ
・ネ・ノ
・・・ハ・ヒ・フ
・ヘ・ホ・・・
・・・マ・ミ・ム
・メ・モ
・・・ヤ・ユ・ヨ
・・・ラ・リ・ル
・レ・ロ・・・ワ・・・
†団体名†
†怪物名†
†品名†
†地名†
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