greek
ギリシャ神話

†アッティカの伝説†
・・・アッティカ君主たち・・・


アクタイオスアグラウロス┌─ヘルセ
           ┠─┼─パンドロソス
      ┌─ケクロプス├─アグラウロス
   ガイア┤      └──────エリュシクトン
      └─クラナオス┌─クラナエ   ↓
           ┠─┼─メナイクメ  ↓
   ミュネスペディアス└─アッティス  ↓
                ┠───エリクトニオス   ┌─エレクテウス
              ヘパイストス  ┠─パンディオン├─プロクネ
                  ┌─プラクシテア  ┠─┼─ピロメラ
          ディオゲネイア─┴─────ゼウクシッペ└─ブテス

    --------------------------------------------------------

デウカリオン
    ┠──アンピクテュオン
   ピュラ

ケクロプス
伝説に残るもっとも古いアッティカ君主はケクロプスエリクトニオスエレクテウスパンディオンアイゲウスの5人である。 まずアッティカ初代王ケクロプスガイアから生まれた。彼は下半身が大蛇の姿をしていたという。 この頃はまだアッティカ地方アテナイはアクテと呼ばれていたのだが、彼がケクロピアと名づけた。
この時代は神々が自分の領土を獲得している最中で、有名なアテナポセイドンの領土争いが勃発する。 まずポセイドンが三叉矛トライデントでアクロポリス中央を撃ち、アクロポリス山上に「エレクテイスの海」と呼ばれる泉を出現させた。 負けじとアテナはパンドロセイオンにオリーブの木を植えたのだ。そして両者ケンカ開始。
結局判定はケクロプスに任され、アテナの勝利となる。 他説では、審判はゼウスの選んだ12神と言われている。 ケクロプスがその地にアテナの聖木であるオリーブの木を植えていたので、 アテナの地だと判決されたのだ。どちらにせよ、これ故この都市はアテナイと呼ばれるようになった。 しかし大激怒したポセイドンは、腹いせにトリアシオンの野を水浸しにしてアッティカを海中に浸してしまった。 そのためアテナイ市民はポセイドンを怒らせないように日々気を使わなければいけなくなったのだ。
アポロドロス説ではケクロプスアクタイオスの娘アグラウロスを娶り、 エリュシクトン「輝かしい微風」アグラウロス「露」ヘルセ「すべての潤い」パンドロソスをもうける。アクタイオスは単にアクテという地名から発生した人物であり、 エリュシクトン「大地の豊穣」エリクトニオスの分身である。

クラナオス
またケクロプスには弟クラナオスがいる。 アポロドロスいわく、ケクロプス死後クラナオスがアッティカ地方を治めたのだが、 この時代にデウカリオン時代の洪水が起こったと言われている。 (詳しくは人間の誕生(プロメテウス−デウカリオン)の章で。) クラナオスは元来ヒュメットス丘の南部地方から流れてきた伝説の人物のようです。
ミュネスの娘ペディアスを娶り、クラナエメナイクメアッティスの3人娘をもうけた。

アンピクテュオン
クラナオスを追い出して王の座についたのがアンピクテュオン。 彼は土着民だが、デウカリオンピュラの息子だと言われている。または大地から生まれた説もある。 そして12年間この地を君臨した。

エリクトニオス
アンピクテュオンを追い出して、後を継いだのが同地出身のエリクトニオスである。 彼の出生も諸説あり、有名どころではヘパイストスアテナの息子 (詳しくは神々の刑罰の章で。)、 またはクラナオスの娘アッティスヘパイストスの子だとも言われている。 ただアッティスの伝説に、処女のまま死んでしまった彼女を哀れんで父クラナオスがその地をアッティスと名づけたという話があるので、 子供を出産するのは少々つじつまがあわないところもあります。とにかく彼はアテナに好かれてアクロポリス山上エレクテイオン神殿で大事に育てられる。 そして水のニンフプラクシテアと結婚してパンディオンが生まれた。

さてここからややこしくなってきます。アポロドロス説では、エリクトニオスパンディオンエレクテウス2代目ケクロプス2代目パンディオン・・・もう混乱状態です。


              ┌─メティオンエウパラモスメティアドゥーサ   アイトラ
              ├─プロクリス          ┠─パンディオン2  ┠──テセウス
              ├──────────────ケクロプス2 ┠─┬─アイゲウス
              ├─プロトゲネイア           ピュリア├─リュコス
              ├─オルネウス                 ├─ニソス
              ├─オレイテュイア               └─パラス
        プラクシテア├─パンドロス
           ┠──┼─テスピオス
      ┌─エレクテウス├─クレウサ
パンディオン├─プロクネ  └─クトニア
    ┠─┼─ピロメラ     ┃
ゼウクシッペ└─────────ブテス

パンディオン
パンディオンは自分の母の姉妹であるゼウクシッペと結婚して双生児エレクテウスブテスプロクネピロメラをもうける。 プロクネピロメラ姉妹についてはに述べます。
テーバイのラブダコスとの国境争いにトラキア王テレウスアレスの子)の協力を得て勝利した。

エレクテウス
次王エレクテウスガイアから生まれアテナの養育を受けた説もある。 彼はプラクシテアとの間にメティオンケクロプステスピオスオレイテュイアプロクリスクレウサ(詳しくは愛の神話の章で。)、クトニア他たくさんの子供をつくる。 彼の双弟ブテスは王を補助する司祭の地位に就き、クトニアを娶った。
彼の時代にアテナイとエレウシスの間に戦争が勃発。エレウシス軍にはトラキア王ポセイドンの子エウモルポスがついている。 彼の素性はに述べるとして、アテナイ王エレクテウスは衝撃の信託を受ける。
「娘を生贄に差し出せば戦いに勝利する。」
そして彼は1番年下の娘を殺してしまうのだ。それを知ったほかの娘達も後を追うように自殺してしまった。姉妹たちは一緒に死ぬことを互いに誓っていたからだ。(名前は定かではない。)
結局エレクテウスエウモルポスを殺し、戦いに勝利したのだが ポセイドンが我が子の死に憤慨してエレクテウスと家を破壊して一家は滅びてしまう。

ケクロプス(2代目)
エレクテウス死後、息子のケクロプス(2代目)が王を継いだ。とは言えこれは正伝ではないようです。 そしてケクロプスエウパラモスの娘メティアドゥーサを娶りパンディオン(2代目)を得た。

パンディオン(2代目)
ケクロプス(2代目)は何事もなく、息子パンディオン(2代目)に王位を継ぐ。 しかし従兄弟であるメティオンの息子達によってクーデターが起き、彼はアテナイ国を追い出されて隣国メガラに亡命。 そこでメガラ王ピュラスの娘ピュリアを娶り、アイゲウスパラスニソスリュコスの4人息子に恵まれた。 アイゲウスは養子で、本当の父親はスキュリオスという説もある。
メガラ王ピュラスは叔父ビアスを殺してしまい、亡命する際にパンディオンにメガラの統治を委ねた。 自分はそのままペロポンネソス半島西岸に行き、そこでピュロス市を建設した。

4人息子は成長してメティオンの息子達が治めているアテナイを攻め、統治権を獲得する。 そして国内を4分割して国を治めることになるのだが、詳しくはテセウス誕生の章で述べます。